検査冶具と検査治具の違いについて

工業製品などを作る際には、様々な加工や部品の取り付けが必要になります。これらを大量生産する場合、人的作業で1つずつ位置合わせを行っていたのでは時間も作業量も膨大になります。そこで、これらの作業を誰がやっても均一かつ容易にできるようにするための装置が必要になります。「冶具」とは、これらの工作物を位置的に安定させ、削ったり加工したりするための制御や案内を行う装置のこと。主に機械加工や溶接などに用いられます。また、冶具のなかには製品の品質管理のための測定を行うものもあり、それらは「検査冶具」と呼ばれます。大量生産のラインを止めることなく検査を行うことができ、人の目に頼るとありがちな個人差が生じないことからも、ラインの安定した稼動とコスト削減に貢献してくれるものです。

表記の違いについて

さて、この冶具については「冶具」と「治具」、2種類の表記があります。気になっていたという方も多いのではないでしょうか。この2つの違いについて調べてみると、そもそも「冶具」は英単語「jig」の当て字として用いられたということです。「次」という字が「にすい」であるため、同じ音を持っている「冶」を当てたという説がありますが、正しくは「治具」であるとする説が有効です。ただし、専門用語としての趣が強く、また長い間両方使われてきた歴史があるため、現在では、「冶具」と「治具」どちらを使っても間違いではないと考えられているようです。

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